平成28年9月16日(金)
会場:梅田パシフィックビル5F 主催:メンタルヘルス岡本記念財団
講演①「職場でのメンタルヘルス対策 ストレスチェック制度をめぐって(1)」
講師:大西 守 先生(公益社団法人 日本精神保健福祉連盟 常務理事)
第一部(講演①)では、職場でのメンタル的問題は「事例性:caseness」と「疾病性:illness」に分けて把握するべきであり、業務上何が問題になっていて困っているのか?=「事例性」が優先される。というお話しが有りました。
体の病気の場合は不調を自分自身で認識しやすいが心の場合は本人の自覚的な問題(病識の欠如・判断能力の低下など)で不調が認識出来ていないケースも有り周囲が不調を気付く事も有る。但しここで注意しなくてはならないのは、体の場合本人が自分で病院を探して受診するがメンタルの場合は、周囲が本人に心療内科の受診を勧めたり病院を探すなどをする事である。(例:職場の人間は素人なのに「あなた◯◯病じゃない?」等と疾病レベルの話しをしようとする事) 職場レベルでは先ず「事例性」(仕事のミスが増えた、遅刻・早退・欠勤が増えた、周囲や客先とのトラブルが増えた、等の業務に支障が出てきた事)を話して、改善には協力するが「疾病性」の話しをする必要は無いとの事。
周囲が過剰とも言える介入をしたり、逆に見て見ぬふりをしたり陰口を言うだけで業務の改善に繋げようとはしない事には注意が必要で、疾病的な話しはせず業務に於いて問題が生じている事を指摘した上でサポートをして行く事が先ずは大切ではないかと思われます。
株式会社ノース・ナイン・ステート
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