平成29年4月1日（土）

講師：江頭 和道 先生（江頭クリニック 院長）

アドバンスコース５日目講座　後半テーマ『 外来森田療法〜「生活の発見会」と連携して〜 』

『生活の発見会』とは同じ症状や悩みを持った方達が、森田療法理論の相互学習を通して克服・陶冶しようとする会員数約2,300名の全国組織の自助グループで、九州支部では14箇所で集談会が開かれています。1956年（昭和31年）共同通信社の記者であった水谷啓二氏（若いころ森田正馬の指導を受け神経症から回復）が非専門家ながら自宅を解放して主催した『啓心会』が母体で、1970年（昭和45年）に長谷川洋三氏が当時の職を投げ打って創立、現在の理事長は岡本清秋氏。　森田療法の学習と会員の体験談の共有を行い毎月会員に送られる機関誌「生活の発見（※上記に写真を掲載しました）」を発行しておられます。

本日講師の江頭先生は私が最も尊敬する精神科医であり、弊社メンタルヘルスセミナープログラム『働く人のメンタルヘルス・セルフケア』と『森田療法のご紹介』を作成する際には、数多くの助言を頂きました。

カウンセリングの勉強や心理業界では「過去と他人は変えられない、変えられるのは自分と未来だけである」と教えられました。私は最初にこの言葉を聞いた時に『その通りだ、何と良い教えだろう』と心から思いました。

その後、江頭先生に上記メンタルヘルスプログラムの事をご教示頂いている時に、『性格は変えられない』と一般的には言われているが、森田療法では『性格は行動で変えられる』と言っている。『過去は変えられない』と言うが、『変えられる事も有る（過去に対する「とらえ方」が変わることで）』、『他人は変えられない』と言うが、『変えられる事も有る（自分の接し方が変わることによって）』と教えて頂きました。

この時の気持ちは文章で表せませんが、大事な事を悟らせていただきました。
ありがとうございました。

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