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第9回日本不安症学会学術大会(2日目)【教育講演7】ネガティブ・ケイパビリティの力

平成29年3月11日(土)

テーマ:「不安と強迫〜そのスペクトラムの病理と治療〜」
会期:2017年3月10日(金)~11日(土) 場所:九州大学医学部 百年講堂
大会長:神庭 重信 先生(九州大学大学院医学研究院 精神病態医学分野 教授)
主催:日本不安症学会
後援:メンタルヘルス岡本記念財団

 

【教育講演7】 13:55〜14:55 『ネガティブ・ケイパビリティの力』
座長:久保木 富房 先生
演者:森山 成彬 先生(通谷メンタルクリニック 院長)

ジョン・キーツというイギリスの詩人が残した(22歳の時に弟に宛てた手紙の中に書いた)言葉『ネガティブ・ケイパビリティ』。

ネガティブ・ケイパビリティとは「不確かなものの中に耐えて、そこに疑いや不思議さ驚きを感じながら、せっかちに問題を措定せず、性急な結論を急がず、耐えて行く能力」のこと。

この言葉を150年以上後にウィルフレッド・ビオンという精神科医(精神分析家)が取り上げて再評価された。
ビオンが76歳の時の講演だった。
さらにビオンは『精神療法は、ことに精神分析療法は、「記憶」も「欲望」も「理解」も無いところでこそ、最大の効果を生む』とまで言い切った。

またキーツは恋人であり婚約者であったファニー・ブローン宛にラブレターを書いており(37通が現存)、史上最も美しいとされるラブレターは『LOVE LETTERS』と言う本に掲載されている。

そして、満25歳でこの世を去ったキーツの墓石には彼の遺言により “Here lies one whose name was writ in water” 「その名を水に書かれし者ここに眠る」と彫られているが、死後、シェイクスピアと比較されるほど讃えられた。

◎詳しくは、森山 成彬 先生(ペンネーム 帚木 蓬生 先生)の本:『ネガティブ・ケイパビリティ〜答えの出ない事態に耐える力〜』(朝日新聞出版)をご購読される事をお勧めいたします!!

 

当日他にも大変興味深いお話を聞かせて頂きました。

 

【シンポジウム5】 9:00〜10:30 『森田療法と認知行動療法の協働と発展』
座長:黒木 俊秀 先生  久保田 幹子 先生
演者:久保田 幹子 先生  石山 一舟 先生  黒木 俊秀 先生

 

【教育講演5】 11:00〜12:00 『不安神経症の精神分析』
座長:貝谷 久宣 先生
演者:西園 昌久 先生

 

【ランチョンセミナー】 12:45〜13:45 『うつ病における不安焦燥の位置づけとその対応』
座長:川嵜 弘詔 先生
演者:白川 治 先生
共催:Meiji Seika ファルマ株式会社

 

【教育講演4】 9:00〜10:00 『対人恐怖症から社交不安症へ ー 診断概念の変遷が意味するもの ー 』
座長:熊野 宏昭 先生
演者:中村 敬 先生

 

◎申込区分は企業枠で参加させて頂きました。 学会の開催情報を教えて頂いたメンタルヘルス岡本記念財団様に感謝しております。

 

 

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