平成28年6月18日(土)
講師:梅野 一男 先生(見立病院 副院長)
第2日目講座 後半テーマは『外来での治療の実際1:対人恐怖』でした。
対人恐怖症は「恥の心性」≒ 羞恥心 ≒ 恥ずかしく感じる気持ちの強い日本人独特のメンタリティーが起因していると考えられた時期も有ったのですが、現在では欧米諸国にも同様の病態が認められている様です。
対人恐怖とは「他人と同席する場面などで不当に強い不安と精神的緊張が生じ、その事で他人に軽蔑されたり不快感を与えたり、嫌がられるのではないか?等と案ずるあまり出来るだけ対人関係を避けようとする神経症の一種」とされているのですが、森田療法では更にその先が有り「そんな自分が嫌だと悩んでいる」と加えています。
すなわち「自ら人前を気にする事を恐怖する病態」となります。
『症状』としては、赤面恐怖、視線恐怖、体臭恐怖、吃音恐怖、醜形恐怖、など数多く有りますが、気にしている症状に注意が向きすぎてそれを気にし過ぎて悪循環が起こってしまい、酷くなると他人とのコミュニケーションを回避して、ひきこもりを伴うなど日常生活・社会生活に支障をきたす場合が有ります。
私は以前バンドをやっていましたが、歌詞を間違えない様に歌わなくてはならないとか演奏を失敗したらカッコ悪いとか思えば思う程緊張したり、前に出演したバンドの演奏が下手だったりすると逆に自信が付いて緊張が解けたり、緊張していても何故か上手く行ったりする時など、色々なケースが有りました。
誰でも人前で緊張したり大切な場面ほど失敗したくないと思うのは当然の事です。
反対にどうでもよいと思っている場面では、あまり緊張しません。
私事で対人恐怖症から話しが少し逸れました・・・
森田療法では『症状』自体を治そうとするのではなく、不安や緊張は自然な感情なので悪い事だと考えずに受け入れる事だと言っています。
そして、もしその『症状』が治った時に自分は何ができる様になるのか? 何がしたかったのか? 何をしたいのか?という事を考え『症状』そのものを治す事を後に回して、先に自分の欲求や夢、今やるべき事に対して行動を起こす。
そうして行くうちに『症状』は自然と改善されて行く。 と理解しました。
私の個人的理解ではありますが大きくは外れてないと思います。
今回で、2日間(4コマ)を受講。
残り8コマを学んで行く中で更に理解を深めて行きます。
2016年(平成28年)6月25日(土)
森田 研吾
株式会社ノース・ナイン・ステート
福岡・北九州のストレスチェック・メンタルヘルス企業
お役立ちできるEAP(メンタルヘルス外部相談機関)を目指します
森田さんのブログとても為になるので、楽しみにしています。バンドをしていた事など勉強以外の話も聞けて、次回も期待してますね*\(^o^)/*
清水さんコメントを頂きありがとうございました。これからも勉強してお伝えして行きますので応援お願い致します!
はじめまして。
対人恐怖症に関して色々と見ていたら、こちらのブログに辿り着きました。
森田療法は初めて耳にする言葉でしたが
”不安や緊張は自然な感情なので悪い事だと考えずに受け入れる事”
を読み少し心がホッとしました。
残り8コマで学ばれた事をまたブログで拝見させていただくこと楽しみにしています。
今治さま初めまして。嬉しいコメントを頂きありがとうございます。少しでもお役に立てていたら幸いに存じます。今後ともよろしくお願い致します。
次回のブログも是非見てくださいね!